晴れ渡った空に、緑の香も爽やかな午後。
散歩もかねて21-21DESIGN SIGHTを訪ねました。
21-21は、ミッドタウンと共に出来た美術館で、デザインの視点から様々な発信、提案を行っていく場として作られたと聞きます。
体験型や、感性を刺激される展示など、個性的で面白い美術館です。
緑の中に建つコンクリートにガラス張りの独創的な建築は安藤忠雄氏。
21-21のディレクター三宅一生氏の服作りのコンセプトである、「一枚の布」に着眼したといわれる折り曲がったように大きく地面に向かって
傾斜している屋根が印象的です。目の前は一面の芝生に覆われ、向かいには洒落たカフェ。洗練された安らぎの空間です。
今、ここで、開催されているのは、「雑貨展」 日常に普遍的に存在しながら、捉えにくいテーマをどう展示されたのかとワクワクしながら入館しました。
まず、目に入ったのは、昨年のミラノサローネでも注目されたというオランダのWE MAKE CAPPETSによる 「 HOOk CARPET」
日本の100円ショップで購入したというフックをカーペットのように並べたインスタレーションです。近くでみればプラスチックのフックが、
レース編みのように、美しく寸部狂わず並べられています。
入口には、リヤカーいっぱいに積まれた昔懐かしい荒物。ここから奥へと進む・・・・
これ以上は集められないというほどの雑貨が、見やすく、解りやすく、展示されています。まるで雑誌をめくっていくように進んで見ていきます。
多彩な出品者の視点を通し、思い入れや、考え方がバリエーション豊かに表現され、雑貨好きにはたまらない展覧会です。
21-21を出て、通りを渡り新国立へ。「三宅一生仕事展」を見ました。ここも、2時間以上かけて卓越した三宅一生の世界を見せて頂きました。
自由な発想を押し広げ、想像力を刺激する二つの展覧会でした。