紅葉や黄落しきりの落ち葉を踏みながら行く展覧会は、
いつもと違う哀愁を感じ深い余韻が残るのは、晩秋の
風情も手伝ってのことでしょうか?
今週は、多くの展覧会に足を運びました。
上野の森へ。フェルメールは時間指定があるので来月にして、
都美術で開催のムンク展へ。そして、前衛書展へと回りました。
ムンク展は100点ほどの展示でノルウェーの美しい風景画や
明るい色彩の晩年の作まで堪能できます。
なんと、初来日の「ムンクの叫び」の前で、
子供たちが、あの、絶叫?のポーズをとっています。
「ムンクの叫び」が、世界で最もよく知られる作品と言われる所以を
見たようです。「叫び」とは反対に微笑んでしまいました。
ちょうど、ムンクの隣で前衛書の作品展が開催されていました。
1000人以上の会員を要すと聞きましたが、
作品の展示数はどれくらいなのでしょうか?
随分多かったように思います。
いくつか目のブースで、学生時代の友人の作品に遭遇しました。
3×6(畳1枚)の作品ですが、長い年月鍛錬してきた線は
さすがに力のある美しいものでした。
ここは写真撮影が許されたので記念に何枚か写してきました。
次の日の午後は、根津美術館へ。
うちから近いので展示が変わる度に出かけますが、
ここのお庭は茶室や池も素晴らしいです。
展覧会は、現在「桃山の茶陶」をやっていますが、
この日は、お茶会の後だという着物姿の人がいっぱいで
館内も展示に相応しい雰囲気でした。
2階では、古筆の手鏡(お手本)の展示があって、
時間をかけながら読み進めていきましたた。
次は、五島美術館へ。ここのお庭も紅葉がきれいです。
「東西数寄者の審美眼」と題された展覧会で、阪急の小林一三と、
東急の五島慶太の貯蔵品が集められています。
幅広い美術品で見ていて楽しいです。
私は小林一茶の作をこんなに見たのは初めてです。
大阪の逸翁(一三)美術館の一茶は必見と聞きましたので、
今度、機会を見つけて行きたいと思います。