毎年、除夜から元旦にかけては、硯に向かい墨をする。
さまざまな思いを送りながら、ゆっくりと擦る。
きれいに洗った硯に水を注ぎ、初おろしの墨に、筆も新しいのを使う。
この時ばかりは、一寸、気も新たになる。そして浮かんだものを
書いて見る。線だけをひく年もある。
今年は、「味無味」と書いた。「味なきを味あう」とよむ。
日頃の淡遠な書への憧れから浮かんだ言葉だ。
元日の朝のお膳には、墨で書き朱印を入れたお敷や箸袋を使うのも
毎年のこととなっている。
毎年、除夜から元旦にかけては、硯に向かい墨をする。
さまざまな思いを送りながら、ゆっくりと擦る。
きれいに洗った硯に水を注ぎ、初おろしの墨に、筆も新しいのを使う。
この時ばかりは、一寸、気も新たになる。そして浮かんだものを
書いて見る。線だけをひく年もある。
今年は、「味無味」と書いた。「味なきを味あう」とよむ。
日頃の淡遠な書への憧れから浮かんだ言葉だ。
元日の朝のお膳には、墨で書き朱印を入れたお敷や箸袋を使うのも
毎年のこととなっている。