昔から中国では、文房四宝といって硯、墨、筆、紙は書を
するための大切な道具です。
表参道の教室では、お稽古の前日にお道具やその他諸々準備を致しますが、
今回は、みんなで使う練習用の硯に鋒鋩を立てるため砥石をかけました。
硯は、ながく使っているうち周りが汚く固まってしまうことがあります。
古い墨が残っていると墨のおりが悪く墨の色も冴えません。
こんな時は3~4時間水につけ、柔らかい布などで洗うと回復します。
その後、鋒鋩がすり減った硯には目立てをします。
高級な硯の手入はまた別ですが、お稽古で使う硯は使用後直ぐに
水洗いして乾かしておくことが一番です。
因みに教室では書けなくなった羊毛筆の先をカットしたもので硯を洗いますが
柔らかくて隅まできれいに洗え使い勝手が良いと好評です。
事を始めるのには何事も準備が大切ですね。
皆さん今回もお手伝い頂き、ありがとうございました。